あるPSWの一日
9999999 あるPSWの一日 9999999
最近、救急体制の話がニュースになっている
それについてのコメントはさけたいが、精神科にも救急がある。
想像つかない方も多いかもしれないが、精神科の救急は、いわゆる
一般の方が想像される「身体と魂の死」に直面している方の状態像とは
少し違う。(たとえば事故や災害などによっての大けがや、内臓の病気の
重篤な状態。。など様々がうかぶと思う)
精神科単科の病院が、日本ではまだまだ多い。
実は、精神科単科の病院は、手術室や検査機器、医師、看護師ともに、
上記のような救急体制に備えたや設備環境は「ない」に等しい。
もちろん、身体にも精神科にも(あえてわけさせていただく)対応した
病院はあるが、数はすくない。
よく患者様やご家族に「病院でみていただけるので、安心した」などと
言葉をかけていただくが、それは、たいてい、
①上記のような一般の方が想像される状態もたすけられることができ、
②今の精神科病院で治してほしい状況も少し治まり、
③家族としても支え手の疲労をやわらげられるといった意味を含んでいる
場合が多い。
病院によっても違うので、ひとくくりにはできないが、精神科単科病院の場合、
②③は、多少お手伝いできるが、①は、私たちスタッフが一般の救急体制を
整えている病院をさがすことが多い。病院から救急車を要請することも多々ある。
PSWは、この①の救急に対し、動くことが以外と多いのは、あまり知られて
いないかもしれない。これも病院によって違うのですべてではないが、
少なくとも、PSWが、
①地域の社会資源(病院も含む)をよく知っていること
②一般科に地域医療連携室をおいている病院が増えていること
③経済状況や保険情報、家族状況など、患者様のとりまく環境の情報を得ており、それを常にいかした支援をしていることが多いこと
などが理由で、かり出される。「命」を目の前にして、その方を
たすけるために緊急で迅速に動くその時間は、いつも緊張状態で、集中する時で
ある。そして、神聖な場である。
素人のような書き方をしたが、仕事とはいえ、救急現場は、時間がとまったかのような。。逆に時間との勝負のため、ご家族とともに命がたすかることを「祈りながら」の仕事である。
患者様の前に無力であることを痛感することも多々あるのである。
ただ、できることは、命を前にして、あきらめないことである。
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精神科救急については、また。。。
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★(注意)これは、私的ないちPSWの見解なので、これをすべてと思わないでほしい。★
by kokoemoon
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