あるPSWの一日
kokoemoonのことを毎日見守ってくれているようなブログがある。
そこでの話題にちょっと触れてみる。
★精神科でも「依存」(アルコール依存や薬物依存・ギャンブル依存・パソコン依存)などの治療について、理解がない場合があるか否か。。★
私の知る限り、現状は、YESである。
「統合失調症」「うつ病」「神経症」「躁うつ病」「認知症」「高次脳機能障害」「人格障害」「摂食障害」「さまざまな依存症」などが原因と考えられる、幻覚妄想やうつ状態、希死念慮、錯乱状態、支離滅裂状態などの症状で、治療が必要な患者さまは、一般的に精神科に紹介されることが多い。
しかし、病院によっては、「統合失調症」の治療を得意としていて、その治療にとりくむための医師・看護師・心理士・PSW・栄養士・薬剤師など、、の体制やシステムになっており、「人格障害」「摂食障害」「いろいろな依存症」などのいわゆるアディクションと広くよばれる障害や疾病に対して、治療体制やシステムをとっていない・もっていないことが多い。
先ほども述べたように、確かに症状はよく似ている場合がある。幻覚、妄想、うつ状態、希死念慮、錯乱状態、支離滅裂の状態などである。(他にもたくさんあるが。。)
しかし、ある一定の症状がとれると、そこからの治療の方法やかかわり方は、全く違う。
kokoemoonは、PSWなので、「治療」という言葉をつかうのは適切ではないので避けたいが、かかわり方という視点で申し上げても実に多様である。
例えば、「統合失調症」の患者さまに対しては、家族への病気への理解促進や、金銭面、住居面、幻聴などとの付き合い方などをPSWは医療チームの一員として支援することが多い。
「統合失調症などによる社会的入院の長い方」に対しては、困ったことに対し、相談できるか否か、や、生活基盤についてを重点的に考えあったり、ともに歩いたりする。長期入院の患者さまに対しては、職種を超えてかかわることが多い。その中で、多機関と連絡をとりあったりする。長期入院の方に対してのチームづくりは、「多機関の機能」を「多職種につかいこなしてもらう視点を伝える」ことも重要だ。
「うつ病」「神経症」「人格障害」などの方に対しては、頭の中で混乱している思考を解きほぐすお手伝いをすることもある。また、会社への復帰についてや、借金問題などの整理をお手伝いすることもある。このあたりは、多職種とのチームを組み方は、「職種によっての役割分担」をすることも多い。
また、自助会などに行ったり、自死予防のキャンペーン活動をしたりもする
「さまざまな依存の治療にとりくむ患者さま」に対しては、PSWだから、看護師だから、。。。などではなく、自助会やミーティングなどを利用しながら、それに参加した後の振り返りのお手伝いをしたり、グループをもったりする。たしかに得意不得意分野はあるが、職種の色を若干消して、人と人とのつながりと、つながりのなかの心の動向を丁寧にみていく役割を各職種がとる。私が以前働いていたところは、病院というよりも、学校のような感じであった。
以上は、あくまでもこれはkokoemoonのPSWとしての個人的な見解なので、他の方々の意見も十分に参考にしていただきたいが、このように、少し、書き記しただけでも、かかわり方が全く違うのである。
話がもどるが、だからこそ、その患者さまによって、入院病棟や外来の各職種のチームやシステムを、臨機応変に組みかえることのできる病院は、ほとんどないし、無理がある。
精神科病院の中でも、病院によって特徴がでるのも一理あるとご理解いただけるとありがたい。
参考までに、私の勤務させていただいている精神科病院は、さまざまな依存の治療のたのの入院は、お断りさせていただいている。治療手段をもたないからだ。
また、高次脳機能障害の方などもお断りしている。検査機器がないためである。CTもレントゲンもない。。無理がある。
雑多に記載したが、まちがっていたり、おかしいことがあったら、いつでもコメントしてください。直したり、記事としてとりあげさせていただきますね。
ではでは、長々とかきました。
お読みいただき、ありがとうございました。
おーーーーーーーー。書いていて、ちょっと、頭混乱??いや、すっきり??
by kokoemoon
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